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カペシタビン(代謝拮抗剤)

商品名(製造・販売会社)

  • ゼローダ(中外製薬)

日本で開発された抗がん剤で、代謝拮抗剤フルオロウラシルのプロドラッグです。
投与後に消化管から吸収され、主に肝臓と腫瘍組織に入ってからドキシフルリジンに変わり、さらに腫瘍組織でフルオロウラシルに変化します。そのため、腫瘍組織でのフルオロウラシルの濃度が高まり、高い治療効果を期待できるとされます。

適応となるがん
手術不能または再発した乳がん。海外では大腸がんや膵臓がんにも用いられることがあります(国内は保険適用外)。

主な副作用
吐き気・嘔吐、下痢は生じるものの、消化管毒性は軽減され、フルオロウラシル系にときに見られる激しい下痢は稀とされています。ほかに、手のひらや足裏の発赤や痛み、骨髄抑制などが現れます。まれに心筋梗塞、不整脈、肝臓障害などが現れるケースもあります。

使用上の注意点
肝臓や腎臓、心臓に障害のある人、胃腸に潰瘍や出血のある人は、事前に医師に伝えてください。