※本ページは広告が含まれています※

メトトレキサート(代謝拮抗剤)

商品名(製造・販売会社)

  • メソトレキセート(ワイス、武田薬品工業)

細胞内でDNAとRNAの合成を助ける酵素の働きを妨げて、がん細胞の増殖を抑える葉酸代謝拮抗剤です。さまざまながんに使われる代表的な抗がん剤で、大量化学療法でも使用されます。

適応となるがん
急性および慢性白血病のほか、絨毛がんなどの絨毛性疾患に用いられます。白血病では単独またはメルカプトプリンなどとの併用が行われます。また、急性白血病や悪性リンパ腫における中枢神経系への浸潤などには、ロイコボリンと併用します。

そのほか、乳がんに対してCMF療法(シクロホスファミド+メトトレキサート+フルオロウラシル)、胃がんにはMTX/5-FU抗体療法(メトトレキサート/フルオロウラシル)、尿路上皮がんにM-VAC療法(メトトレキサート+ビンブラスチン+ドキソルビシン+シスプラチン)が保険適用として認められています。

主な副作用
一般に骨髄抑制や口内炎、吐き気・嘔吐などが表れます。免疫力低下による発熱など風邪に似た症状が現れ、感染症にかかることもあります。腸炎や肺線維症、それに呼吸困難や血圧の低下などにも注意が必要です。

使用上の注意点
非ステロイド抗炎症薬やスルフォンアミド系血糖降下薬、抗生物質のテトラサイクリンやクロラムフェニコール、抗てんかん薬のフェニトインなどと併用すると、本剤の副作用が強まる恐れがあります。