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タミバロテン(分子標的薬)

商品名(製造・販売会社)

  • アムノレイク(日本新薬)

トレチノインに続く2つ目のレチノイドとして2005年に承認を受けた抗がん剤で、白血病の中でも特殊な急性前骨髄球性白血病(APL)の治療に用いられます。
急性前骨髄球性白血病は、キメラ遺伝子と呼ばれる遺伝子によって、前骨髄球の分化を促がし、がん化した前骨髄球を減少させます。タミバロテンは、トレチノインに反応しなくなった症例に対しても効果があるとの報告があります。

適応となるがん
再発または難治性の急性前骨髄球性白血病。トレチノインによる治療後に再発した場合にも、高い効果を発揮します。

主な副作用
トレチノインと似た副作用が現れます。唇や皮膚の乾燥、口内炎、頭痛、発疹、血中のコレステロール増加などが生じます。また、発熱や呼吸困難、間質性肺炎、低血圧などが起こるレチノイド症候群を引き起こす恐れがありますが、ステロイドの大量投与によって多くの場合は回復します。

使用上の注意点
ビタミンAやフィブラート系薬剤(高脂血症治療薬)、フェニトインなどの抗てんかん剤、副腎皮質ホルモン剤、セイヨウオトギリソウ、グレープフルーツなどは、相互作用を起こして副作用を増強したり、タミバロテンの作用を弱めたりすることがあります。