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エトポシド(植物アルカロイド)

商品名(製造・販売会社)

  • ベプシド(ブリストル・マイヤーズ)
  • ベプシドS(同上)
  • ラステッド(日本化薬)
  • ラステッドS(同上)

北米原産の植物アメリカミヤオソウの根茎に含まれるポドフィロトキシンの誘導体を用いた抗がん剤です。1940年代、この物質に細胞増殖を阻害するはたらき(抗がん効果)あることが発見されました。
小細胞肺がんの化学療法では、PE療法(シスプラチン+エトポシド)が、また、精巣腫瘍ではBEP(ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン)などで用いられます。

適応となるがん
注射剤と内服薬があり、どちらも小細胞がん、悪性リンパ腫に用いられます。それ以外に、注射剤は急性白血病、精巣腫瘍、膀胱がん、絨毛がん、小児の固形がんにも使われます。内服薬は子宮頸がんにも用いられます。

主な副作用
骨髄抑制、貧血、食欲不振、吐き気・嘔吐などが現れます。投与後まもなくアレルギー反応が現れることがあります。また非常に脱毛が起こりやすいとされています。
連続投与では、特に白血球とヘモグロビンの減少などの骨髄抑制が現れやすくなります。発熱、せき、呼吸困難などをともなう間質性肺炎のおそれもあります。

使用上の注意点
点滴中に薬が血管外に漏れると、皮膚に炎症が起きたり、ひどい場合には潰瘍ができることもありますので、点滴中は安静にします。