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リツキシマブ(分子標的薬)

商品名(製造・販売会社)

  • リツキサン(全薬工業、中外製薬)

B細胞性非ホジキンリンパ腫に高い効果を持つ抗体製剤です。単独で用いられることもありますが、併用されることも多く、標準治療とされてきたCHOP療法(シクロフォスファミド+ドキソリビシン+ビンクリスチン+プレドニゾロン)にリツキシマブを加えたR-CHOP療法は、新たな標準治療となりつつあります。

適応となるがん
CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫

主な副作用
初回投与時に発熱や悪寒、かゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。その多くは軽い症状で、抗ヒスタミン薬などで予防・治療が可能ですが、まれに呼吸器や心臓などに重い障害を引き起こすことがあります。

重大な副作用としては、骨髄抑制や心臓障害、間質性肺炎、腎不全、脳神経障害などが報告されています。

使用上の注意点
免疫抑制剤を併用すると、相互作用により感染症を引き起こしやすくなります。またアレルギー反応として、血圧低下や気管支けいれんが出現する恐れがあります。