クロルマジノン(ホルモン剤)
商品名(製造・販売会社)
- アプタコール(大洋薬品工業)
- ヴェロニカ(陽進堂)
- エフミン(富士製薬工業、科研製薬)
- キシリノン(辰巳化学)
- クロキナン(三和化学)
- ゲシン(小林化工、メルク・ホエイ)
- サキオジール(大正薬品、メルク・ホエイ)
- 酢酸クロルマジノン(サンノーバ、エルメッド)
- パパコール(沢井薬品)
- プラクサン(日医工)
- プロコサイド(日本薬工)
- プロスタール(あすか製薬、武田薬品、大日本住友製薬)
- プロスタット(日本新薬)
- プロターゲンS(テイコクメディックス)
- プレストロン(ローマン、ケミファ)
- レコルク(日医工)
- ロンステロン(日新製薬、ゼリア新薬工業)
日本で最初に開発されたとされる前立腺がんのための抗アンドロゲン剤です。おもに前立腺に直接作用して前立腺のアンドロゲン(男性ホルモン)の取り込みを阻害し、がんの成長を抑えるとされています。
本剤は避妊薬(プロゲステロン製剤)としても使用されますが、がん治療薬として日本国内でのみ使用されています。
適応となるがん
前立腺がん。ほかの治療が困難な転移した前立腺がんにも使用されることがあります。
主な副作用
劇症肝炎などの重い肝障害が起こることがあります。また、うっ血性心不全や血栓症による心筋梗塞、脳梗塞などの報告もあります。その他、血糖値の上昇によって、昏睡などが起こることもあります。
一般的な副作用としては、男性ホルモンの低下によるインポテンツや性欲の減退がみられることも少なくありません。女性化乳房、発疹などの過敏症、脱毛、胃の不快感などがみられることもあります。
使用上の注意点
副作用による肝障害をチェックするために、指示された検査は必ず受けるようにしましょう。