※本ページは広告が含まれています※

ゴセレリン(ホルモン剤)

商品名(製造・販売会社)

  • ゾラデックス / ゾラデックスLA(アストラゼネカ)

ゴセレリンは、脳の視床下部から分泌されるホルモンに似た物質(LH-RHアナログ)です。この薬を連日投与すると下垂体の反応性が低下し、精巣のテストステロンまたは卵巣のエストロゲンの分泌が抑えられて、抗がん効果が生まれます。
1回の注射で、1ヶ月間、有効成分がゆっくりと血液中に放出される徐放剤です。前立腺がん線溶のゾラデックスLAは、持続時間が3ヶ月とさらに長くなっています。

適応となるがん
進行した前立腺がん、および閉経前乳がん。乳がんでは、単独投与のほか、タモキシフェンと併用されることもあります。同系統のリュープロレリンと、ほぼ同等の効果を発揮するといわれています。

主な副作用
女性では多汗、ほてり、発疹、倦怠感、うつ病など濃く年季障害に似た症状や、月経不順・無月経が現れます。男性では排尿障害や性欲減退がみられます。

また肝臓障害や間質性肺炎、高カルシウム血症を発症したり、一時的にがんが成長したり憎悪したりすることもあります。

使用上の注意点
本剤使用中は避妊が必要ですが、ピル(経口避妊薬)は、本剤の作用に悪影響を及ぼすので使用できません。がんに対する効果がみられない場合や、がんの進行がみられない場合には、ほかの治療法が検討されます。