大腸がんの腹腔鏡手術

腹部に小さな穴をあけ、そこから腹腔鏡と呼ばれるCCDカメラを腹腔に入れて、大腸の手術を行なう方法です。20センチほど腹部を切る開腹手術に比べ、術後の痛みが少なく、傷口も目立たず、術後10日前後で退院できるなどの利点から急速に普及してきています。

腹腔鏡手術のメリットとデメリット
傷あとが小さく痛みも少ないので、術後の回復が早く、早期の退院と社会復帰が可能になります。また、食事も3〜4日で普通の食事ができます。ただし、カメラの視野外でミスが起こっても発見が困難というデメリットもあります。

腹腔鏡手術に適した大腸がんのタイプ
がんが盲腸、上行結腸やS状結腸、上部直腸に位置し、内視鏡的治療が困難な大きなポリープや早期がんが腹腔鏡手術のよい対象と考えられています。

腹腔鏡手術の手順
手術は、全身麻酔のもとで行なわれます。お腹は大きく切らずに、がんのある場所に合わせて腹部に5〜10mmの穴を複数あけ、その中の一つから腹腔鏡を入れます。