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ドセタキセル(植物アルカロイド)

商品名(製造・販売会社)

  • タキソテール(サノフィ・アベンティス)

転移・再発乳がんや進行肺がんの標準治療薬の1つです。細胞分裂に関与する微小管のはたらきを阻害して、がん細胞を死滅させるとされています。

適応となるがん
乳がん、非小細胞肺がん、胃がん、卵巣がん、食道がん。特に乳がんに有効とされ、手術の前後に補助療法として用いられます。

主な副作用
特徴的な副作用としては浮腫(むくみ)があります。心タンポナーデや肺水腫などの重症例も報告されているので、注意が必要です。一般的な副作用としては、下痢や吐き気、嘔吐などの消化器症状、脱毛、発疹などがみられます。

使用上の注意点
ドセタキセルには、水分と油分を混じりやすくなる乳化剤ポリソルベートが含まれているので、これに対して敏感な人は要注意とされます。アゾール系の抗真菌剤(ミコナゾールなど)やシクロスポリンなどとの併用は副作用を増強します。