パクリタキセル(植物アルカロイド)

商品名(製造・販売会社)

  • タキソール(ブリストル・マイヤーズ)
  • パクリタキセル(日本化薬)

1992年にアメリカで卵巣がんの治療薬として認可され、現在では、乳がんや肺がん、胃がんなどさまざまながんの治療に世界各国で広く用いられています。
卵巣がんでは、カルボプラチンとの併用が標準治療となっています。

適応となるがん
卵巣がん、非小細胞肺がん、乳がん、胃がん、子宮体がん。

主な副作用
発熱、骨髄抑制、関節や筋肉の痛み、比較的軽い吐き気や嘔吐、そして頭髪以外の体毛を含めた全身的な脱毛を生じます。投与後まもなく深刻なアレルギー症状が現れることがあるので、アレルギー体質の人は事前に医師に伝えておきます。

手足の痺れや痛みを感じるなど末梢神経に障害が現れたり、まれにうっ血性心不全や聴力障害も起こるので、注意が必要です。

なお、2010年7月にはアレルギー症状を予防するためのステロイド剤等の前処置を必要としないパクリタキセル注射剤(アブラキサン)が承認されました。

使用上の注意点
骨髄抑制のために感染症にかかりやすくなります。治療中に発熱した場合には、必ず医師に報告してください。また、シスプラチンやドキソルビシン、ビタミンAを含む薬や食品と併用すると、相互作用により副作用が増強することがあります。