膀胱がんで使用する抗がん剤

膀胱がんに対しては抗がん剤が比較的効きやすく、半数以上の患者に治療効果が期待できる抗がん剤の併用療法が見つかっています。主に、膀胱内注入療法と全身化学療法が行われます。

膀胱内注入療法
膀胱の内部に直接抗がん剤を注入する手法です。主に早期がんの患者に対し、がん組織の切除後、補助的治療として用います。一般には結核ワクチンとしても使用されるBCGが用いられますが、マイトマイシンCドキソルビシンエピルビシンピラルビシンなども使用されます。

全身化学療法
メトトレキサートビンブラスチンドキソルビシンシスプラチンを組み合わせた「M-VAC療法」が、膀胱がんに対する併用療法の世界標準となっています。

この治療法は、手術後の補助化学療法としても、また進行・転移がんに対する最初の治療としても用いられます。進行・転移がんでも、縮小すれば、手術によって完治を目指すことも可能です。