口内炎が起こりやすい抗がん剤のリストと対策
口内炎とは口腔内に起こる炎症で、免疫力の低下によって細菌やウイルスの感染が原因となる場合と、薬剤などの物理的作用の影響による場合とがあります。
できやすい場所は舌、頬粘膜、歯肉などで、その症状は口腔内の発赤、びらん(ただれ)であり、悪化すると潰瘍をつくり痛みや出血などを引き起こします。
口内炎になると、激烈な痛みから口を開けることもできず、食事や飲み物がほとんど取れなくなることもあります。その結果、体力が低下して、十分な治療が行なえないまま病状が悪化することもあります。
そこで粘膜障害が起こった場合は、原則として、それまでの抗がん剤治療を1週間程度、中断して回復を待ちます。せっそy区生涯につながる危険のある場合は、症状緩和のために鎮痛剤、状況によっては医療用麻薬を用いて、少しでも食事ができるようにします。
口内炎が起こりやすい抗がん剤
メトトレキサート、フルオロウラシル、エピルビシンなど多数ありますが、多剤大量投与を受けた場合は特に起こりやすいとされています。
対策
予防法としては、香辛料が効いた辛いものや熱いものは、口内を刺激するので避けるようにしましょう。歯磨き、うがいを欠かさずにおこなって、口内を常に清潔な状態に保ちましょう。ただしブラッシングのやり過ぎは、粘膜を傷つけて逆効果になります。
口内が乾燥すると炎症がおきやすくなったり、ひどくなったりするので、水分をこまめにとるようにしましょう。また、乾燥しやすい季節は、市販のリップクリームなどで唇を保湿しましょう。