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オキサリプラチン(プラチナ製剤)

商品名(製造・販売会社)

  • エルプラット(ヤクルト)

第三世代のプラチナ製剤で、シスプラチンなどとは異なる化学構造を持っています。がんに対するはたらきはシスプラチンと同じく、2本のDNA鎖の間に入り込んで、DNAの合成を阻害します。
オキサリプラチンは、イリノテカンおよびフルオロウラシルとともに、大腸がん治療の「標準3剤」とされています。主に他剤と併用されます。

適応となるがん
大腸がんの切除不能な進行性または再発した症例が対象となります。大腸がんにはフルオロウラシルが中心的薬剤として使われていますが、本剤はフルオロウラシルに耐性を示した大腸がんにも有効とされています。

主な副作用
主に下痢や吐き気、嘔吐、手足が痺れるなどの末梢神経の障害、咽頭や喉頭が締め付けられる感じがする、骨髄抑制などがあります。ほかのプラチナ製剤と異なり腎臓障害はまれです。
ほかに肝臓障害、心拍の異常、視力低下が現れるケースもあります。

使用上の注意点
末梢神経障害は冷たいものに触れたりすると誘発されやすくなります。しすぷらチンに比べて腎臓に対する毒性が少なく、腎障害予防のために投与時に大量の水分を摂取する必要はありません。