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メルファラン(アルキル化剤)

商品名(製造・販売会社)

  • アルケラン(グラクソ・スミスクライン)

多発性骨髄腫では第一選択薬とされ、主な併用療法としては、プレドニゾロンとの併用によるMP療法や、それにシクロホスファミドラニムスチンを加えたMCMP両方などがあります。

骨髄機能に障害を起こしやすい薬であるという特徴を利用して、造血幹細胞移植の前処置として、患者のがん細胞や骨髄細胞を破壊する際にも用いられます。

適応となるがん
多発性骨髄腫では、本剤とプレドニゾロンを併用するMP療法が行われています。また白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、小児固形がんの造血幹細胞移植の前処置にも投与されます。

主な副作用
吐き気・嘔吐、下痢、口内炎のほかに骨髄抑制が強く現れます。造血幹細胞移植の前処置などで大量投与すると、呼吸困難や蕁麻疹などのアナフィラキシー症状、間質性肺炎、溶血性貧血を起こすことがあるほか、肝臓障害が生じて黄疸が現れることがあります。

使用上の注意点
腎臓に障害がある方の場合、副作用が強く出る可能性があります。とくに多発性骨髄腫は、高齢者に多い病気で、腎機能が低下していることが多いので注意が必要です。