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ラニムスチン(アルキル化剤)

商品名(製造・販売会社)

  • サイメリン(田辺三菱製薬)

ニトロソウレア(ニトロソ尿素)系と呼ばれるアルキル化剤の1つです。多発性骨髄腫や慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫などの多剤併用療法に用いられています。また、ニトロソウレア系の薬は血液脳関門を通過しやすいため、脳腫瘍の治療にも用いられます。

主な併用療法には、MCEC療法(ラニムスチン+カルボプラチン+エトポシド+エンドキサン)、MEAM療法(ラニムスチン+エトポシド+シタラビン+メルファラン)などがあります。

適応となるがん
最も悪性度が高いとされる脳腫瘍の膠芽腫に使われます。また骨髄腫、悪性リンパ腫、慢性骨髄性白血病、真性多血症、本態性血小板増多症の寛解導入療法に有効とされています。

主な副作用
重い副作用としては、骨髄抑制や間質性肺炎を引き起こすことがあります。一般的な副作用としては、1.GOT(AST)やGPT(ALT)など肝機能検査値の上昇、2.吐き気・嘔吐、食欲不振などの消化器症状、3.全身倦怠感、4.腎機能の低下、5.発疹などの過敏症、6.発熱、頭痛、めまい、手足のしびれなどがあります。

使用上の注意点
骨髄抑制による重い副作用を防ぐため、治療開始から少なくとも6週間は、毎週、血液検査を行って血液の状態をチェックする必要があります。