小線源療法に関する記事の一覧

早期の前立腺がんの患者さんの前立腺内に小さな放射性物質(ヨウ素125)を埋め込み、内側から前立腺を照射する治療法です。全摘出手術と同様の効果があるとされ、また副作用や身体への負担も少ないことから注目されています。

前立腺がんの小線源療法とは
放射線療法の一つで、前立腺の中に、直接放射性同位元素(ヨウ素125)を埋め込んで、がんを中から殺してしまおうという方法です。適応となるのは、転移や浸潤がなく、がんが前立腺内に限局している早期がんです。

小線源療法の効果と副作用
放射線を発生する線源を前立腺内に挿入することで、腺内に集中して照射する治療法ですので、大きな効果が期待できます。アメリカでの10年間の治療実績では前立腺全摘出手術を行なった場合とほぼ同程度の治療効果となっています。

小線源療法の方法
ヨウ素125という放射性物質が封入された純チタン製のカプセルを、直腸から入れた超音波装置で映し出された前立腺の画像を基に、会陰部(睾丸と肛門の間)に針を刺して挿入します。その際には麻酔を使用するので、痛みを感じることはありません。